PCXはエンジンオイルとギアオイル(トランスミッションオイル)が分かれてます。
それぞれ、別々に交換する必要がある。
ギアオイル(トランスミッションオイル)を換えてますか?
どうやって交換するの?
自分でできるの?
そんな疑問を解消します。
ギアオイル交換は、難しくない
- エンジンオイル交換で残ったオイルでOK
- 4年に1度の交換
- オイル交換容量 0.2L程度
- M12ボルトの開け閉めだけ
- 初代PCX~最新までやり方は同じ
ギアオイル交換は、メンテ初心者でも簡単です。
でも正直、ギアオイル交換しても効果を体感するのは難しい。
けど、やらなくていい訳じゃない。
簡単だし、心理的な達成感は十分あるし、PCXが元気で長生きしてくれるから、やるべき!
PCXのギアオイル(トランスミッションオイル)交換時期
メンテマニュアル記載のギアオイル(トランスミッションオイル)交換仕様
- 初回 5年、以降 4年ごとに交換
- 推奨オイル ホンダ純正 ウルトラE1
- オイル交換容量 0.12L
※PCXオーナーズマニュアルを引用
オイルはエンジンオイルと同じものが指定されています。
マニュアルの半分の周期で交換としても、交換は2年に1回で十分。
オイルはエンジンオイルと同じものを使えば良い、と言う理解です。
オイル1Lを買えば、
- エンジンオイル交換で0.8L
- ギアオイル交換で0.12L
で、ちょうど使い切ります。
こぼさなきゃね!
実際に2年2万kmで交換しました
見た目・手触りでは、オイルの劣化は感じられませんでした
大した手間でもないのでエンジンオイル交換時に、ついでに変えても良い
逆に、4年ごとでも大丈夫な気がしますが・・・
PCXのギアオイル(トランスミッションオイル)交換に準備するもの
必要量 | 参考例 | |
---|---|---|
ギアオイル | 0.2L | ウルトラ G1 |
シーリングワッシャー | M8 2枚 | ワッシャー |
オイラー | 1つ | AZ オイラー |
廃油BOX | 1つ | 廃油BOX |
レンチ | 1つ | ソケットレンチセット |
PCXのミッションオイル交換に必要なものは5つ。
特殊な部材・工具は不要です。
1.エンジンオイル
エンジンオイル交換で残ったオイルで十分です。
1L買うと高いけど、20Lペール缶で買えば1L価格の20%引きくらいで買えます。
けど、PCXのみで使い切ろうとすると10年位掛かるので現実的では有りません。
しかし大型バイクとの2台持ちならば視野に入ってきます。
大型バイクのエンジンオイルは4L以上使う事も珍しくないので20Lでも数年で消費出来る。
もちろんその場合はE1では無く、G3、G4になるかとは思うけど。
化学合成油じゃなくて良いの?
ハイスペックな化学合成油じゃなきゃ!
ウルトラG4じゃなきゃ!
そう思うのなら、そうすれば良い。
壊れるとも思えないし、心が安らぐのなら、止めはしません。
オイル選びには、色んな流派があります。
正解も無いし、間違いも無い。
自分の信じた道を行くしかない。
エンジンオイルの消費期限
冷暗所保管なら
- 未開封オイルは10年位は楽に持ちます
- 開封後でも、2,3年は持ちます
オイルの劣化要因は酸化です。
酸化を促進させるが高温高湿です。
高温になるエンジン内で1年間持つのですから、冷暗所で2,3年持たない訳がありません。
PCXのためだけに20L買っても、劣化して使えなくなることは無い。
2.オイラー
PCXのギアオイルを入れる口は、奥まったところに有ります。
オイル缶から直接入れるのはムリなので、こういったオイラーが必要です。
100円ショップにある調味料入れでも使えるけど、オイラーの方が口が長いので使い易い。
それほど値段変わらないので、オイラーがおすすめ。
3.シーリングワッシャー
M8シーリングワッシャーであれば、銘柄はお好みでOKです。
2個使います。
ボルトのネジ締めは程々に
漏れないようにと馬鹿力でボルトを締めると、容易にネジ山を痛めます
エンジンはアルミなので柔らかいのです。
ナメると高額修理になるのでほどほどにしておこう。
手で締めていって、最後に工具で少しトルクを掛けるぐらいで十分です。
そう簡単に緩んだりしません。
「もしオイルが滲んでたらもうチョイ締めればいいや」、の心づもり。
心配ならば、トルクレンチを使うと安心
オイル交換時は、ドレインワッシャーを忘れないで
4.廃油BOX
ギアオイルは0.12Lですので、これだけに使うのは勿体ない。
エンジンオイル交換のついでにギアオイルも交換しよう。
5.レンチ
M12ボルトの開け閉め出来る工具。
奥まったところに有るので、メガネレンチだと苦労します。
ボックスレンチの方が作業性はいい。
ボックスレンチは、ピンキリ
Snap-on、KTCのようなブランドから、フルセット2,000円まであります。
長く使うなら最低でも、TONE、SK11がおすすめ。
フルセット2,000円は、ナメたり、すぐにラチェットがダメになる。
PCX ギアオイル(トランスミッションオイル)交換方法
- 下に廃油BOXをおいてから スタート
- ①のボルトを緩めるとオイルが出てきます
- ②のボルトを緩めると空気が入るのでオイルの排出が進む
- 出切ったら、①M8シーリングワッシャーを新品に交換して、締めます
- ②のボルトから新しいオイルをオイラーを使って入れる
- 油面がボルト穴まで来て、流れ出るようになるまで入れる
- M8シーリングワッシャーを新品に交換して、締めます
古いギアオイルの排出
サイドスタンドでも可能な作業ですが、センタスタンドで正立させた方が作業スペースは稼げます。
①②のボルトを外して、古いギアオイルが出来るまで、しばし休憩。
出切ったら、①ボルトに新しいワッシャーを付けて締めます。最初は手で絞めて最後のトルクを掛ける時だけ工具を使います。
ネジ山をナメない用心です。
細いねじなので、思い切り締めると舐めます。回らなくなって、工具に替えてから30°くらい回せば十分。
新しいギアオイルの注入
②ボルトを外して、そこにオイラーを突き刺してオイルを注入します。
0.12L入れてオイルが溢れてきたら注入完了です。
オイル量は気にしなくても、溢れるまで入れればOK。
ワッシャーを交換後にボルトを手で絞めて、最後に工具でトルクを掛けます。
回らなくなって、工具に替えてから30°くらい回せば十分。
最後に周辺にこぼれたオイルを拭いて綺麗にしたら、作業完了です。
お疲れでした。
エンジンオイル交換の方法は、ココ
PCXのギアオイル交換 まとめ
マニュアルでは4年毎だけど、2年毎に交換するものと合わせてやってしまおう。
全部合わせて、2年に1度メンテの日としてPCXをリフレッシュするのがおすすめ。
難しい画業じゃ無いけど、気を付けたいコツは、
ミッションオイル交換のコツ
- 馬鹿力で締めない
- ワッシャーを入れるのを忘れない
- 最初だけ工具で緩めて、あとは手で緩める
- 最初は手で締めて、最後だけ工具で締める
交換前後で、違いを体感するのは難しい。
高価なオイルを入れても、 違いを体感するのは難しい。
だからと言って、交換しなくて良いわけではありません。
だけど、交換するとPCXに愛着が沸くに違いない。
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