車しか乗らない人にとって、バイクは不思議だらけ。
コロナを切っ掛けにバイクブームとは言われてるけど、絶対数は知れてます。
- 4輪車の保有台数 7,846万台
- 51cc以上のバイク保有台数 550万台
※日本自動車工業会のデータを引用
友人・家族にバイク乗りが居ないことも珍しくない。
そんな人が街でバイクを見かけると、疑問しか出てこない。
バイクって、何なの?
そんな疑問を解消します。
- なぜ、暴走族はバイクをうるさくするの?
- バイクは、不良が乗るものだよね?
- バイクは、危ないよね?
- なぜ、2台・3台もバイクを持ってるの?
- バイク乗りは、何か汚らしいよね?
- バイクは、何か面倒そうだよね?
- バイクは、お金掛るよね?
- バイクは、みんなでワイワイ出来ないよね?
- バイクは、雨・冬に乗るの大変じゃない?
- バイクは、夏に気持ちいいよね?
- で、結局バイクって楽しいの?
こんな疑問を解消します。
『バイクは良いよ~!』
なんて勧誘する気は、全くありません。
ただ、バイク乗りのことを知ってほしいだけ。
知り合うことで、共存はできるはず。
道路インフラを共有する仲間だから、仲よくしませんか?
【なぜ、暴走族はうるさい?】バイクに乗らない人が感じる11の疑問!
バイクのことを良く思わないドライバーは多い。
できれば自分の車の周りを走ってほしくない、と思ってます。
何故かって?
分からないものには近づかないでおこう、という本能です。
だから、バイクへの疑問を晴らしていけば、お互いもっと理解し合えると信じてます。
よくあるバイクへの疑問を晴らして行こう!
1.なぜ、暴走族はバイクをうるさくするの?
自己顕示欲です
不遇な自分を慰めるためなら、他人に迷惑を掛けても良いと思ってる
最近のバイクは、厳しい環境規制が課せられてます。
ノーマルなバイクは、車並みに静かです。
なのに、あえてお金を掛けて、うるさくしてます。
- パワーアップのため
- 車に気付かれやすくするため
色んな良い訳をするけれど、後付けに決まってます。
- うるさくして得られるパワーなんて、誤差レベル
- 際どいすり抜けをしなければ、うるささで安全性は上がらない
結局は、うるさくすることで、自己顕示欲を満たしてるだけ。
『心地よいサウンド』に皆が振り返る。
見て見て見て見て見て!
カッコいいでしょ?
平日は、いい社員・いい市民を一生懸命に演じています。
なのに、評価されない自分・本当はこんな場所にいるべきではない不遇な自分。
そのギャップを埋めるため、うるさくして自分を誤魔化してます。
- GPライダーになったつもり
- アウトローになったつもり
そこに他人への迷惑を考える良識はありません。
自分が満たされれば、他人なんてどうでも良いと思ってるからうるさくしてる。
バイク乗りのみなさん、すいません
早朝、深夜、住宅街はゆっくり走って、
配慮されてる方が大半だとは思います
ほどほどにね
なぜ、ウルサイバイクが無くならないのか?
2.バイクは、不良が乗るものだよね?
Yes!
不良も乗ってます
日本は自由の国だから、誰でもバイクを買えます。
暴走族のイメージで、バイクと不良が結びついてるのかと思います。
しかし、その情報は古い。
- バイクを新規購入した人の平均年齢は54.2歳
- 新規購入した人の60%が50代以上の年齢
- 83%の人は、ソロツーリングを楽しむ
- 月に1回 平均239㎞走るだけ
※日本自動車工業会『2021年度二輪車市場動向調査について』を引用
バイクは、50代の男が月に1度・ソロツーリングを楽しむためのものです。
月に1度、
休日の早朝に朝日を浴びながら日帰りソロツーするのがバイク
健康的そのもの
3.バイクは、危ないよね?
Yes!
車より危ないのは確か
2021年中の交通事故による死者割合
歩行中を除けば、交通事故で亡くなるのは二輪車に乗ってるときが一番多い。
定量的に言うならば
自動車の保有台数は、二輪車の14倍です。(日本自動車工業会)
単純に保有台数の比を死亡事故割合に乗算すると、
- 都内 バイクは30倍、車より死亡事故に遭いやすい
- 全国 バイクは14倍、車より死亡事故に遭いやすい
バイクは、危険ですね!
滅多に事故に遭わない
交通事故で亡くなるのは、死因の0.4%
病気で亡くなる方が圧倒的に多い
日本人の死因トップ3
- ガン
- 心疾患
- 脳血管疾患
不慮の事故は3.5%で、火災・交通事故・溺死などが含まれます。
不慮の事故の内、交通事故は、0.4%。
事故で死ぬのは、0.4%です。
死者割合のグラフで言えば、バイクで死ぬのは、0.4%の中の1/4、0.1%。
バイクが死因となるのは、0.1%です。
バイクは車よりは危ないけれど、圧倒的に病気で死ぬ確率の方が大きい。
その人の価値観・考え方しだいですね。
『だから、バイクは安全!』
なんていう気はありません
4.なぜ、2台・3台もバイクを持ってるの?
バイク乗りは、計算が出来ません
うっかりして、バイクを増やしてしまう
地方では、公共交通機関が不便なので、自動車を複数台持つのは当たり前です。
人数分の車を持ってたりします。
けど、自分用の車を2台、3台と持ってるのは珍しい。
よほどのお金持ちだけ。
なのにバイク乗りが2台、3台とバイクを持ってるのは珍しくない。
- 維持費が安い
- 保管に場所を取らない
いろんな理由が有るけど、結局はウッカリモノだからです。
『新しいバイクが出たので、ショップに見に行こう!』
⇒ 『なんか、ハンコ押した気がする』
『あれ?バイクが、増えてる』
⇒ 『まあ、いいか』
バイク乗りを見たら
優しい目で見守ってほしい
5.バイク乗りは、何か汚らしいよね?
Yes
汚い革ジャンが家宝だったりします
サラサラの髪で小ざっぱりしたイケメンが少ないのは、認める。
バイクは体がむき出しです
- 排ガスが染みつく
- 暑いので汗がにじむ
- 時には雨に降られる
清潔なバイクウエアとは言えないのは、致し方ない。
テキスタイルはもちろん、革ジャンだって水洗い出来るのは知ってます。
だけど、プロテクターを外すのが面倒だし、洗って縮むのも怖い。
つい、ファブリーズで誤魔化してしまいがち。
雑菌の繁殖を抑えるだけで、汚れが無くなる訳では無いので『何か汚らしい』。
『汚い』イコール『カッコイイ』
『汚い』イコール『カッコイイ』と思ってるバイク乗りが居るのも確か
他人から見たら薄汚いヨレヨレの革ジャンだけど、本人は気に入ってたりします。
一種のコスプレなので、暖かい目で見て欲しい。
ライダー自体が薄汚い?
それはお互い様だけど、マシにする方法はある。
6.バイクは、何か面倒そうだよね?
Yes
車みたいに、容易に走り出せない
車は、寝起きのパジャマのまま、直ぐに走り出せる。
でも、バイクは走り出すまでが面倒!
- プロテクターの入った重いウエアを着て
- バイクシートを外し
- ワイヤーロックを外し
- ヘルメットをかぶり
- グローブをして
- 暖気運転をして
走り出すまでが大変です。
走り出したら走り出したで、
- ずっと同じ姿勢で乗り続け
- 体重移動うを意識して曲がって
- 大きな買い物も出来ない
面倒なのは間違いない。
でもね、効率だけ求めても楽しさは生まれません。
『楽』イコール『楽しい』 なんて思ってる?
『面倒』こそ、『楽しい』に変換されます
インスタントコーヒーばかりじゃ寂しいし、ビジネスホテルは味気ない。
自分でドリップしたコーヒーは、美味しくて
自分で張ったテントは、くつろげて
バイクの上から見る景色は、格別です。
7.バイクは、お金掛るよね?
Yes
乗り出すまでが大変です
バイクほど初期投資が掛かる趣味も珍しい。
- 運転免許証を取って
- バイク置き場を用意して
- バイクを買って
- ウエア・ブーツ・ヘルメットを買って
- バイクカバー、ワイヤーロックを買って
中古バイクにしても、50万円くらいは掛かります。
自分に合うかどうか、楽しめるかどうかも解らないもの。
そんなものに大金を出すのは、正気じゃない。
更に、乗り始めてからもお金は掛かる。
- ガソリン・オイル・タイヤなどの消耗品
- 車検・自動車税
- カスタム
ボーッとしてると、お金がどんどん出ていきます。
キャンプ趣味も道具をそろえるまでは大変だというけれど、バイクの比じゃない。
学生や子育て世代には、厳しいかもしれない。
だけど、バイクの楽しさは排気量に比例しません。
125・150ccなら、リーズナブルに楽しめたりもします。
8.バイクは、みんなでワイワイ出来ないよね?
Yes
バイクは1人
- 大人数で乗るマスツーリング
- 2人で乗るタンデム
複数で楽しむ乗り方もあるけれど
皆で車に乗って、みんなでワイワイ騒ぎながら移動、みたいなことは出来ません。
1人で走るソロツーリングが、基本です。
走り続けるのも、絶景に立ち止まるのも自由。
情報にあふれた世の中で1人になれる、これ以上の贅沢はないけどね!
みんなと繋がって無いと、楽しめない?
9.バイクは、雨・冬に乗るの大変じゃない?
Yes
雨・冬は泣けてくる
- 雨が染みておしりが濡れてくる
- 寒さで指先・鼻先が痛くなる
雨・冬にバイクで走ってると、泣けて来ます。
『何やってるんだろう?』
でも振り返れば、感慨深い思い出になるのも確かです。
有名な観光地よりも、雨の中を延々走り続けたことの方が記憶に残る。
すべてを受け入れる
それがバイクです
10.バイクは、夏に気持ちいいよね?
No!
太陽・エンジン・路面照り返しの3重苦です
夏の熱い太陽とバイクは似合う。
颯爽とバイクで駆け抜ければ、涼し気で気持ちいい。
走ってればね!
渋滞にハマると、太陽・エンジン・路面照り返しが容赦なく襲い掛かり熱中症寸前!
危ないから、真夏は早朝・夜に走った方が良い。
11.で、結局バイクって楽しいの?
乗ればわかる
乗らなきゃ、わからない
バイクに乗ってない人に、バイクの良さを分かってもらうのは難しい。
けれどせめて、理解はしてほしい。
バイクはウルサくて、面倒で、危ないアイテムです。
家でゲームしてるほうが、ずっと安全でずっと楽しいに決まってる。
そんな風には思わないで!
バイクに乗らなくても楽しいことはいくらもあるし
バイクは、誰かに勧められて乗るものでないし、安易に勧めるものでもありません。
でも、縁あって乗ることになったのなら、パラレルワールドが待ってます。
今まで暮らしてた世界から、
並行して存在する別の世界(時空)に跳んでしまう
『沼にようこそ』とも言う。
バイクに乗らない人が感じる、11の疑問! まとめ
怪しげな壺を買うと、幸せになれると信じる人がいます。
けど、幸せは買えないし、誰も与えてはくれません。
自分で探し当てるしかない。
バイクに乗らない人にとって、バイクは不思議にまみれた乗り物です。
何が楽しいのか、疑問だらけ。
ここで疑問に答えてみたけれど、本当のところは乗ってみないと解りません。
だからと言って、勧めてはいません。
バイクには、バイクなりに楽しみ方があることだけ知ってもらえれば十分です。
あなたがどんな選択をしても、それが正解!
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