バイクは孤独な乗り物です。
走り出せば、俗世間から切り離されて自由になる。
聞こえるのは、風を切り裂く音と、エンジンの雄たけびだけ。
なんて、気取ってたのはもう昔の話。
インカムで、走りながら仲間と繋がれる時代です。
インカムは、バイクの楽しみ方の幅を広げてくれました。
感動を友達と共有しながら走れます。
種類が多すぎてどれを選べば良いのかわからない!
何が違うのか解らない!
そんな疑問を解消します。
- たくさんあるインカムは何が違うのか?
- おすすめのインカムメーカ 3選
- 目的別おすすめのインカム 7選
こんな内容を知って、スッキリしよう。
なんだか選び方が解らないからと、やたら高性能なインカム買うのは勿体ない。
あなたのやりたいことに合ったインカムを見つけて
バイクの楽しみ方の幅を広げよう!
失敗しない、バイク用インカムの選び方
インカムは、この2つの基準で選ぶと後悔しない。
- インカムで何がしたいのか
- インカムの機能
インカムで何がしたいのかが決まれば、重視するインカムの機能が決まる。
1.インカムで何がしたいのか
誰とコミュニケーションしたいのかが決まれば、インカムの必要スペックも決まる。
あなたは、この4タイプのどれですか?
- ソロツーリングで、スマホナビや音楽を聴きたい
- タンデムツーリングで走りながら話したい
- 気の合った仲間と2,3人とツーリング中に話したい
- 6人以上のマスツーリングでワイワイ話したい
2.インカムのどのスペックを優先するか
インカムで注視すべきスペックはこの4つ。
どのスペックを優先するかは、『インカムで何をしたいか』しだいで決まる。
- 通信距離
機種により通話可能な距離は 200m~2,000mまでいろいろ - 同時接続台数
0台~15台まである - 自動復帰
距離が離れて切れても近づけば自動復帰 - 通話と音楽の併用
音楽・ナビを聴きながらインカム通話したい
『自動復帰』『通話と音楽の併用』は、一度経験するともう戻れない
今後のインカムの必須機能
おすすめ人気インカムメーカー
日本で人気のメーカーは、3社。
- SYGN HOUSE
- SENA
- デイトナ
これに、価格で中華が迫っている図式です。
1.SYGN HOUSE(サインハウス)
日本のメーカなので、品質に心配は要らない
使い勝手も良く考えられている
実績もあり、口コミの評判もイイ
圧倒的なシェアなので、マスツーリングに参加しても同一機種率が高く、繋がり易い。
SYGN HOUSEのB+COMを選んでおけば、間違いは無いとも言える
弱点はハイエンド傾向が強く、高価なこと
2.デイトナ
日本のバイク用品の総合メーカー。
低価格帯だけど、光るインカム作りがウマい
デイトナならではの、ライダーの痒いところに手が届く商品がニクイ。
3.SENA(セナ)
韓国のメーカー
最大16人通話、通信距離2,000mなど、スペックは凄い
弱点は、モデルチェンジが速く直ぐに旧型に成るのと、並行輸入品が多く安さで飛びつくとアフターサービスでハマること
他の信頼できるメーカー
- MIDLAND(イタリア)
- Cardo(アメリカ)
海外では有名なメーカーで、実際の評判も良く信頼もできます。
中華メーカー
スペックでこれまでのメーカーに劣る部分はありません。
気になるのは、実性能と長期信頼性。
値段に誘われて試してみるのも良いけれど、アフターサービスを期待してはいけない。
ヘルメットは、禿げるのか?
目的別のおすすめ人気インカム
目的別に、人気が有り、おすすめのインカムを紹介します。
- ソロツーリングで、スマホナビや音楽を聴きたい
- タンデムツーリングで走りながら話したい
- 気の合った仲間と2,3人とツーリング中に話したい
- 6人以上のマスツーリングでワイワイ話したい
1.ソロツーリングで、スマホナビや音楽を聴きたい
スマホとヘルメットに仕込んだスピーカーを直接つなげば良い!
そう思いがちだけどコードレスの利便性は計り知れない。
デイトナ DT-KIKUDAKE
デイトナの聴くだけブルートゥース最新作。
- FMラジオ搭載
- 防水・防塵仕様 IP67
- 単4乾電池1本で約12時間の使用可能
- 音楽を聴きながらナビゲーションを聴ける
双方向通話機能を搭載していないので『聴くだけ』ではあるが、聴くにこだわっている。
スピーカーの品質も音楽を聴くのに十分なレベルです。
最大の特徴は、単4電池で動作すること。
他社のバッテリー内臓タイプでも満充電で10時間以上使用できます。
そのためツーリング中にバッテリーが切れて使えなくなることは少ない。
しかし、乾電池を取り換えて、聴き続けられる安心感は絶大です。
加て、聴くにこだわりFMラジオを搭載していることも特徴です。
スマホと接続しているので、スマホのインターネットラジオ『radiko』を聴けば良さそうな気がします。
しかし、インターネットラジオは県を跨いで地域外になっても自動で違う局になりません。
一旦バイクを停めて、選局し直さないといけない
走りながらスマホ操作して選局するのは危険だし違法なので絶対ダメ
DT-KIKUDAKEなら、本体をプッシュして簡単に選局出来ます
2.タンデムツーリングで走りながら話したい
タンデムツーリングで、リアシートの彼女や子供と話したいのであれば
- 通信距離 不要
リアシートまで届けばいいだけ - 同時接続台数 1台
- 自動復帰 不要
ハイスペックなインカムは不要です。
コスパで選ぼう。
SENA SF-2
SENAのタンデムツーリング向けモデルがSF-2です。
- 通信可能距離約800m
- 一対一のインカム機能
- FMラジオ搭載
- 音楽を聴きながらナビゲーションを聴ける
2台接続しかできないこと、通信可能距離が短いこと。
このためSENAのラインナップではローエンドモデルですがタンデムには十分です。
下位モデルにSF1があるけれど、通信可能距離が100mしかない
タンデム専用になってしまう
将来、2台ツーリングも視野に入れて、800mのSF2がおすすめ。
デイトナ DT-E1
デイトナのインカムはライダーの声をフィードバックし
モデルチェンジの度に使い易くなる。
DT-E1はデイトナのスタンダードモデルですが。
コスパが最高で、一押し!
- 通信可能距離約800m
- 自動復帰
- 最大4人までの同時通話が可能
- 防水・防塵仕様 IP67
- 音楽を聴きながらナビを聴ける
- 1台のミュージックプレーヤーの音楽を2人で同時に聴ける
タンデムツーリングには、オーバースペックです。
しかし、インカムに目覚めてしまい、仲間とツーリングに行きたくなるに決まってる。拡張性を考えれば決してムダではない。
DT-E1は2019年に新発売されたが、初期不良で自主回収されました。
その後、2020年3月より再版された。
通常ならケチが付いた形ですが、
その紳士的な対応で逆に評判を上げている。
日本メーカーならではの対応です。
安心して買えます。
フェースプレート交換してヘルメットに合せるのもイイ。
3.気の合った仲間と2,3人とツーリング中に話したい
デイトナ DT-E1
タンデム向けでご紹介したDT-E1ですが、4人までの接続であれば、十分使える。
この価格帯で『自動復帰』『通話と音楽の併用』が出来るのは素晴らしい。
スペックは前述ですが、自動復帰が便利すぎる。
従来のインカムは、並び順を考えて1台づつ数珠繋ぎに接続するのが大変でした。
皆が集まってから、接続完了までに1時間近く掛かることもあった。
しかし、新しい自動復帰タイプの接続は、全員一気に接続します。
アッという間に接続が終わる。
また、一台が信号などに引っ掛かって遅れると大変でした。
集団に復帰しても自動で再接続しないためです。
また、接続操作をしないといけない。
しかし、新しい自動復帰タイプの接続は、自動的にインカムが再接続される。
便利すぎ!
自動復帰タイプの通信を、各社色んな呼び方をしてます
- サインハウスは『B+LINK』
- SENAは、『メッシュ』
- デイトナは『自動経路制御装置』
各社独自の方法を取ってますが、ユーザーにとってはどれも同じです。
簡単に接続が出来て切れにくい、切れても自動復帰する機能のこと、です。
インカムを一番投げ捨てたくなるのが、
繋がらないときです
何度接続をやり直しても、
機嫌が悪いと接続できない
自動復帰は、多人数との接続も一瞬で、
再接続も一瞬
俺の青春は何だったのか?
膝から崩れ落ちそうになる!
4.6人以上のマスツーリングでワイワイ話したい
ハイエンドモデルの出番です。
マスツーリングでは、先頭と最後尾の距離が伸びがちで
信号で分断されやすくもある。
『通信距離』と『同時接続台数』のスペックが効いてきます。
『自動復帰』、『通話と音楽の併用』も当然欲しい機能です。
SYGN HOUSE B+COM SB6X
B+COMは、同社インカムのブランド名。
- 通信距離 1,400m
- 同時接続台数 6台
- 自動復帰 アリ
- 通話と音楽の併用が可能
- ノイズフィルターで雑音カット
- 防水・防塵仕様 IP67
- 着せ替えフェイスプレート
SYGN HOUSEのフラッグシップなので、もちろん全部入り。
しかし、最大の特徴はインカムの基本機能である『通話』にこだわっていること。
- ノイズの少ないキレイな音声をピックアップして相手に送る
- 高音質ステレオスピーカーでクリアで聞き取り易いな音を受ける
もちろんインカム同士の接続・復帰の速さは言うも無く、他社製品との繋がり易さも折り紙付きです。
唯一の欠点は、価格。
予算が許せば、買って後悔することは無い。
アフターサービスにも抜かりは無い。
2020.8.6 にB+COM SB6X / ONE 最新アップデートプログラムリリースされました。
変化点は
『かんたん通話機能「B+LINK」の通信方式を刷新したことで、よりノイズの少ない、クリアで快適な通話環境を実現しました。』
既存ユーザーを切り捨てないアフターサービスがスゴイ
SYGN HOUSE B+COM ONE
SYGN HOUSEのスタンダードモデル。
スペックはハイエンドの『SB6X』とほぼ共通なのでマスツーリング用途に不足は無い。
上位モデルSB6Xとの違いは
- 通話と音楽の併用が 可能 ⇒ 不可能
- インカム通話最大 16時間 ⇒ 12時間
ONEは、音楽・ナビを聞きながらインカム通話できないのがイタイ。
逆にこの機能が不要であれば、1万円近く安くなるONEは賢い選択です。
デイトナ DT-01
デイトナは、ハイエンドの全部入りでもコスパが抜群です。
- 通信可能距離約1000m
- 自動復帰
- 最大4人までの同時通話が可能
- 防水・防塵仕様 IP67
- インカム通話最大12時間
- 音楽を聴きながらナビを聴ける
- 1台のミュージックプレーヤーの音楽を2人で同時に聴ける
- 操作ボタンを探さなくても
- ヘルメットを叩けば音楽・通話の終了動作可能
ミドルレンジのDT-E1の基本性能向上版がDT-01です。
B+COM SB6Xと比べると見劣りする部分もあるスペックですが、価格を比べれば納得。
通話距離は、長い方が良い
スペックでは2,000mとかあるけれど、
通話が明瞭で実用になるのは半分程度の距離。
距離が離れると雑音が多くなるけれど、
市街地で車や店が多くても雑音が多くなる。
従って、高速道路でも市街地でもスペックの半分が実用距離
自動復帰機能が有れば、それほど気にする必要は無い
防水や通話時間と同じで、あった方が良いが良い程度でOK
ヘルメットで髪が崩れたくないなら
バイクにおすすめな人気インカムのまとめ7選 まとめ
インカムの利用シーンに応じてコスパの良いインカムを選ぼう。
- ソロツーリングで、スマホナビや音楽を聴きたい
デイトナ DT-KIKUDAKE - タンデムツーリングで走りながら話したい
SENA SF-2
デイトナ DT-E1 - 気の合った仲間と2,3人とツーリング中に話したい
デイトナ DT-E1 - 6人以上のマスツーリングでワイワイ話したい
SYGN HOUSE B+COM SB6X
SYGN HOUSE B+COM ONE
デイトナ DT-01
インカムを使うとバイクの楽しみ方の幅が広がります。
- ソロツーリングでは、音楽・ナビを楽しみながら走る
- マスツーリングでは、感動を共有しながら走る。
また1つ、バイクが好きになる。
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