PR

シーズン2第15章:温泉ツーリング前編 北上川とわかめご飯

シーズン2第15章:北上川とわかめご飯 Season 2



夏が本番になるちょっと前、昨年雨で断念した場所へ行ってきた。

昨年断念したのは、バイク復帰数ヶ月めで、カッパを着ての雨中走行に自信がなかったからだ。

三陸リアス式海岸の南端の、港町の山の中、ポツリとある一軒宿。金鉱跡から湧き出す鉱泉を沸かした、素敵な温泉宿がある。

今どきでは珍しく、電話予約のみ、キャンセル料無し。



昨年はかなり前から宿の予約を入れていたが、今回は直前まで待って、予定の前日に電話した。

雨の日が少ない梅雨の時期とはいえ、いつ雨が降るかわからない、曖昧な天気が続く。

しかし、2年続けてのキャンセルは気が引けたから。

さて、天気予報は、旅の予定の2日間のみ雨マーク。

これまでかなりの晴れ女だったのだが、今回はそうもいかないらしい。

でも行きたい。

バイクにも慣れたし、たまたま降ってきた雨に濡れながらの走行も何度かあった。



もう、いいか、雨でも。

そうしよう。


とうとう自分のバイクを所有して、乗りたい時に乗れるようになった 長年漠然と抱えてきた思いが、実現したのだ

シーズン2は、より遠くへ行くことよりも、無理なく少しずつ カッコつけではなく、ゆっくり確実丁寧に走ることを大切にしよう

みどりのシカ







温泉ツーリング前編 北上川とわかめご飯

出発


旅の前日、宿に電話して予約を入れた。

天気予報は、昼から雨に変わった。

つまり、午前中に移動してしまえば、雨に濡れずに済むわけだ。

宿のチェックインを15時から12時に繰り上げてもらった。

雨が降る前に着いて、ゆっくりお風呂でも入り、ゴロゴロしよう。

プチ湯治だ。




奥松島

奥松島

当日朝、曇り、早朝5時出発で途中どうしても素通りできず、奥松島の野蒜海岸を回って行くことにした。

思い出がたくさんある海岸なのだ。

着いてみると、靄っていて海面が見えない。

こんな海も悪くない。

東松島に着くと、霧でタンクやジャケット、ジーンズがしっとり濡れていた。

マックで朝食とトイレ休憩。

レインジャケットをGジャンの上に重ね着していたが、暑くはなかった。

ここまでくれば、通勤渋滞も関係ないだろう。

ゆっくり休んで出発。



リアスブルーライン

リアスブルーライン

桜の季節に骨折で走れなかった、リアスブルーラインへ向かう。

三陸のリアス式海岸に沿って走る曲がりくねった道だが、海の見える箇所はごく一部に限られる。

おおむね、普通に山の中のワインディングを走っている感じだ。

バイク女子時代にすでに知っていたとはいえ、海沿いを走りたい気持ちで行くと、がっかりする。

しかし、あの東日本大震災の津波被害を経て、道はかなり整備されていた。

交通量はかなり少なく、終始単独走行。

海が見たいと思わなければ、かなり快適に走れる道だ。

北上川に近づくとトンネルがいくつかある。

サングラスを鼻メガネにして通過。

北上川の河口付近にあるカフェを目指す。



北上川 河口

北上川

河口は幅広く、雄大だった。

いつの間にか空は青空。白い雲が絵画のように浮かんでいる。

身近な場所にこんな素敵なところがあるとは。

時間はちょうどお昼前。目あてのカフェはもうすぐだ。

しかし、もう着いたと思った場所に店は無かった。



Pの看板に従って曲がると駐車場だけはある。

ウロウロ走っても店がみつからない。

グーグルマップを見ると、場所がズレている。しかたなく、川沿いの道をさらに進む。




カフェ

わかめご飯

なんだ、普通に来ればあったんだ。

こじんまりとした、木造の建物があった。

ここだ。

開店20分後くらいの時間に着いた。ふう〜。



バイク置き場はどこか聞きに行った。

店から見える広い空き地に黒いゴムシートがいくつか敷いてある。

土や砂利にめり込まないように、スタンドの下に置くプラ板もたくさん用意されていた。

至れり尽くせりだ。


わかめご飯

わかめご飯

さて、店内。

すでに一組のお客さんがいた。

北上川河口を見渡す窓辺の席を選んだ。

まったく素敵だ。

風景の見えるお店が私は好きだ。

そういう意味で、この店はとても理想的だといえる。

メニューはさほど多くはない。ランチ定食を選んだ。

せっかくだから地元のものをいただきたい。

わかめ定食。

ご飯はわかめご飯、おかず何品かもすべてわかめを使ったもの。

わかめとしじみが名産品らしい。

みそ汁には大粒のシジミが入っていた。

海藻や野菜好きの私にはちょうど良いメニューだったが、スタミナのある食事を求める人には物足りないかもしれない。

でも髪には良さそう?

SNSでつぶやいてみた。

「頭髪が気になるライダー諸君、わかめ定食を食べに来なさい!」

お店の名前は、北上川テラス 七間倉。

すぐそこに海が迫っている北上川河口の開放感のある景色を堪能し、食事を楽しんだ。



宿へ


宿の予約時間が過ぎた。

電話して1時間ほど遅れると伝えた。

早めのチェックインは、何時からでも2千円ほどの追加料金がかかる。

天気はまずまず。

太平洋岸の海岸線がすぐそこにある。



走りたい。



けど、宿へ直行する。

出発から、ほぼ片道80Km走行。私には心地よい疲労感が残る距離だ。

汗もかいた。

宿で温泉に入り、ゴロゴロしよう。




併せて読みたい

タイトルとURLをコピーしました