バイクのパワーアップカスタムで最も効果があるのが、排気量アップです。
マフラー交換は排気量アップに比べたら、味付けにしか過ぎない。
排気量アップって、大改造にならない?
難しそう!
そんな疑問を解消します。
排気量アップの方法は、ボアアップが有効です
- なぜ、ボアアップが有効なのか?
- どうやって、ボアアップさせるのか?
- デメリットは無いのか?
こんな内容を知って、スッキリしよう。
趣味で乗ってるバイクなら、パワーは有れば有るほどいい。
必要十分なんて言葉は、関係ない!
バイクのパワーアップカスタムをする方法
パワーアップの王道は、排気量アップ
スープアップとも言う
バイクのカスタムには3つの方向性があります。
- ドレスアップ
見た目を変える - ユーティリティアップ
USBなどの便利機能追加 - パワーアップ
出力アップ
3つあるけど、夢があるのはやはりパワーアップ!
パワーは解りやすい差別化です。
パワーアップにも、いろんな手段があります。
- CPUチューニング
- 吸気チューニング
- マフラーチューニング
- 点火時期チューニング などなど
だけど、
バイクのパワーを上げる王道は、排気量アップ
排気量アップに勝るパワーアップチューニングはありません
これに異議を唱える人はいない。
バイクの排気量アップする方法
50ccのバイクより70ccのバイクの方が速いに決まってる。
エンジンの排気量を上げれば、燃やすガソリンの量が増える。
たくさん燃やせば、パワーアップするのは解りやすい。
排気量を上げる方法は、2つ
エンジンの排気量は円柱の体積。
円柱体積の公式を覚えてますか?
シリンダーの半径 × シリンダーの半径 × 3.14 × ピストンのストローク
この公式から、排気量を上げるには、2つの方法しかないのが解る
- ピストンのストロークを大きくする
- シリンダーの半径(ボア)を大きくする
1.ストロークアップの実現性
ストロークアップは、実際にはほとんど行われません。
エンジンの絵を見ればわかるように、ピストンのストロークを上げるのは容易では有りません。
シリンダーの高さが決まってるので、それ以上は上げようがない。
スペースが無いので、ムリ!
ストロークが増えると、高回転まで回すのは難しい
ストロークが増えると、ピストンの移動距離が増える。
高回転まで回してパワーを絞り出そうとすると、ピストンスピードがボトルネックになる。
ロングストロークエンジンは、高回転まで回せないエンジン。
パワーが絞り出せない。
ロングストトークが、劣ってるわけじゃな
パワーアップには、向いてないだけ。
このあたりを詳しく知りたいなら、ココ。
2.ボアアップの実現性
シリンダーのボアアップは比較的容易
放熱のため、シリンダーの肉厚には余裕があることが多い
シリンダーの肉厚を削り半径を拡げ、オーバーサイズのピストンと合わせます。
例えばPCX125のエンジンは、内径×行程(mm):52.4×57.9 。
このPCX125のボアを10%ほど削って 内径×行程(mm):57.3×57.9 にすれば
排気量は先ほどの円柱の計算式で、150ccになる。
PCX150はボアアップしたPCX
PCX150の出来上がり!
ボアを10%広げれば、125ccが20%増しの150ccです。
排気量はトルクです。
パワーです。
20%も排気量がアップすれば、別物!
ボアアップには限界がある
耐久性や水冷の配管などを考えると、
排気量に寄らず+10mm程度が限界です
ボアを広げれば広げるだけパワーアップします。
けれどシリンダーの太さは決まっているので、限界があります。
排気量が大きくてもシリンダーの肉厚は大きく変わりません。
1000ccなら50mm削れる、なんて訳にはいかない。
ボアアップは、小排気量バイクに効果的
排気量に依存せず、+10mmが限界だとすると、
小排気量ほどボアアップの効果は大きい
例えば、
- 50mmシリンダーを10mm広げると排気量は1.44倍
- 80mmシリンダーを10mm広げると排気量は1.27倍
元のボアが小さい方が効果は大きい。
マフラー交換との比較
マフラー交換で125ccを150ccにするほどの効果を得るのはムリ
バイクのカスタムと言えば、真っ先にマフラー交換が思い浮かぶ。
けれど、あくまで吸排気のチューニングです。
たくさんガソリンを燃やすチューニングとは、勝負にならない。
低速トルクは諦めて、高回転に全振りしたとしても、
マフラー交換で20%もパワーアップするはずが無い。
公道使用可能なマフラーは、
パワーアップよりは、外観と音を楽しむチューニング
マフラー交換は、ドレスアップに近い。
ボアアップの方法
ボアを広げる方法には3種類あります。
- 既存のシリンダーを削って拡げる
- ボアの広いシリンダーに交換する
- 125ccから150ccに乗り換える
1.既存のシリンダーを削って拡げる
昔は個人の注文を受けえてくれる『ボーリング屋さん』が結構ありました。
古き良き時代でした
もちろん、自分でシリンダー内壁を真円に削れるはずが無い。
専門業者に任せます。
ボーリング依頼する人は、少なくなった
ボーリングしてるより、
400ccから600cc、100ccに乗り換えた方が早い。
最近は、400cc以上の大型バイクが簡単に手に入るようになりました。
このため、ボーリングはあまり行われなくなった。
ノーマルのまま乗るのが最近の傾向です。
カスタムしてもマフラー交換くらい。
ボアアップのようなマニアックなカスタムをする人は少ない。
ノーマルに物足りなくなれば、リッターバイクの出番!
2.ボアの広いシリンダーに交換する
PCX170は、試してみたい。
市販のボアアップキットを組み込めば、容易にボアアップ出来ます。
50ccの4ミニに、この手のキットは多い。
ボアアップキットを組み込んで50ccを82ccにすれば、60%増し。
効果は絶大です。
併せて、原一から原二へ変更申請すれば、2段階右折や30km/h制限からも解放される。
昔のバイクには、メンテ用としてオーバーサイズピストンがランナップされてました。
シリンダーが傷ついた時のため用です。
ボーリングしてこれを組み込めば、メーカー純正ボアアップが可能だった。
最近のバイクには設定が無くなってしまって残念です。
3.125ccから150ccに乗り換える
PCX、NMAXなど
最近は、125ccと150ccのラインナップがあるバイクが増えました。
250ccの次は、150ccが世界標準なのです。
差別化のため、装備を変えていたりしますが、
125ccと150ccは、基本的には同じバイクの排気量違いです。
PCX125とPCX150のエンジンは、同じエンジンのボアアップ。
- PCX125 :内径×行程(mm):52.4×57.9
- PCX150 :内径×行程(mm):57.3×57.9
NMAX125とNMAX155のエンジンも、同じエンジンのボアアップ。
- NMAX125 :内径×行程(mm):52.0×58.7
- NMAX155 :内径×行程(mm):58.0×58.7
自分でカスタムせずに、ボアアップの恩恵を受けられます。
ボアアップの注意点
- 125ccのバイクをボアアップして150ccにする
- 125ccのバイクを買うのを止めて、150ccにする
パワーアップはするけど、125ccと150ccの違いを考えてからのほうがいい。
- 125ccのメリット ファミリーバイク特約が使える
- 125ccのメリット 税金などの維持費が安い
- 150ccのメリット 高速道路に乗れる
- 150ccのメリット パワーアップする
1.125ccのメリット ファミリーバイク特約
- 20歳以下
- 125cc以下のバイクを2台以上持ってる
こんな人は、ファミリーバイク特約が使える125ccのままがいい
10代はバイク保険がバカ高い。
または、妻・子供もバイク乗りで125ccが複数なら、ファミリーバイク特約がおすすめです。
逆に当てはまらないのなら、バイク保険とファミリーバイク特約の金額差は大きくない。
125ccにこだわる必要はありません。
バイク保険に入って、ボアアップを楽しもう!
バイク保険は、保険料が各社で違う
任意保険はリスク分散型なので、バイク保険会社によって保険料は結構違います。
相見積もりを取って、比較しないと勿体ない。
東証一部上場のSBIホールディングス株式会社が運営する安心な保険比較サイト
結構な金額差があるに気づく
保険の詳細はココ
2.125ccのメリット 税金などの維持費
3つ合わせて、5,000円/年の差です
ボアアップをあきらめるほどの金額差ですか?
125ccに比べて150ccがコストアップになるのはこの3つ
- 重量税 150ccだけに課せられて980円/年
- 自賠責保険 差額は1,150円/年
- 燃費 WMTCモード差は4km/L 年1万km走っても3,000円程度
3つ合わせて、5,000円をどう考えますか?
詳しい計算はここ
3.150ccのメリット 高速道路・自動車専用道路を走れる
パワーアップとともに、150ccの大きなメリットが
高速道路・自動車専用道路を走れる こと
日本中、どこでも走れる
ツーリングで、地方のバイパス道路を走っていたら、
いつの間にか自動車専用道路に変わるのは良くある話です。
う回路など無くて、延々引き返すことになるかもしれない。
もちろん、150ccでは高速道路をかっ飛ばすことは出来ません。
90km/h程度で流すのが適してますが、走れるか・走れないかは大違い。
詳しくはここ
4. 150ccのメリット パワーの差
急な上り坂でも失速せずに登れたり、
バイパスの速い流れにも気後れしない
ここぞという時の瞬発力もある
高速道路を走れるより、実際はパワーの差の方が効果は大きい。
125ccでも街乗りだけなら必要十分です。
けれど、郊外にツーリングに行くと差が出ます。
4ミニのボアアップする人の気持ちが良く解る。
書類チューンで150cc登録は、バレるか?
バイクのボアアップ まとめ
バイクのパワーアップカスタムの王様は、排気量アップです。
排気量アップに勝るパワーアップカスタムはありません。
今、125ccを買おうと検討しているのであれば
簡単にパワーを実感できる150ccの選択肢を考慮して欲しい。
税金の差は5,000円/年程度しかありません。
バイク保険ろファミリーバイクの差は、年齢などの条件によって変わるので一概には言えない。
無料なので、相見積もりを試してから決めても遅くない。
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