アウトローなイメージのあったトライクが見直されて来てます。
- 普通自動車免許で運転出来る手軽さ
- バイク並みの税金の安さ
似て非なるものとして、3輪バイクのヤマハのトリシティ、NIKENがあります。
トライクは、バイクなの、車なの?
トライクとトリシティは、何が違うの?
そんな疑問を解消します。
- 3輪自動車
- トライク
- 3輪バイク
この3つは、似て非なるものです
トライクは、3輪自動車と3輪バイクの中間にあり、美味しいどこ取り?
- 道路交通法では、自動車 ⇒ ヘルメット不要
- 道路運送車両法では、自動二輪 ⇒ バイクと同じ税金
こんな内容を知って、スッキリしよう。
トライクが、3輪自動車と3輪バイクの美味しいとこ取りなのか?
それとも、 3輪自動車と3輪バイクの両方の欠点を兼ね備えてるのか?
見方によって、評価は分かれます。
3輪自動車・3輪バイク・トライクの違いは、なに?トライクの立ち位置
トライクの定義
- バーハンドル・またがって乗る・ドアのない三輪乗用自動車
- 車輪の幅が460mm以上
- 傾いて旋回しない
- 1に該当しないと軽自動車(3輪自動車)です
- 2,3に該当しないと、自動二輪です
- 全て該当すると、トライクです
i-Road・PCX150トライク・トリシティ155の比較
i-Road | PCX150トライク | トリシティ155 | |
道路交通法 | 普通自動車 | 普通自動車 | 普通自動二輪車 |
道路運送車両法 | 軽乗用車 | 軽二輪 | 軽二輪 |
免許証 | 普通自動車 | 普通自動車 | 自動二輪 |
維持費(税) | 軽乗用車 | 軽二輪 | 軽二輪 |
車検 | 必要 | 不要 | 不要 |
高速最高速度 | 80km/h | 80km/h | 100km/h |
ヘルメット | 不要 | 不要 | 必要 |
旋回方法 | ステアリング | バーハンドル | 傾く |
立ちごけ | しない | しない | する |
ドア | (有り) | 無し | 無し |
乗車方法 | すわる | またがる | またがる |
※警視庁「三輪の自動車(三輪バイク)の区分の見直しについて」
※自動車検査登録情報協会「自動車の種類」
i-Road・PCX150トライク・トリシティ155の3車は、似て非なるものです。
トヨタ i-Road(3輪自動車)
トヨタが次世代の都市型パーソナルモビリティとして開発を進めてます
未発売
PCX-トライク (トライク)
大阪のトライクとバギーの専門ショップによるPCX150のトライクです
税込み ¥713,900
YAMAHA トリシティ (3輪バイク)
2輪に比べ、安定感がありリラックスできる3輪
傾いて旋回するのでバイクらしい挙動
税込み ¥484,000
3輪バイク
トリシティやトライクを「3輪バイク」 と呼ぶのを見かけますが、違和感があります。
バイク=BICYCLE(バイスクル) =2つの車輪(バイなサイクル)。
3輪バイク=3つの2つの車輪 になるので何か変です。
トライクのメリット・デメリット
トライクは、自動車とバイクの中間の乗り物。
使い方によって、評価が分かれます。
- メリットが光るか
- デメリットが鼻につくか
トライク 4つのメリット
トライクのメリットは4つ
- ヘルメット不要
- 自立する
- 車検・税金はバイク扱い
- 免許は車扱い
法的には車とバイクの良いとこどりなのがメリットです。
1.ヘルメット不要
トライクのメリットの筆頭は、やはりヘルメットが不要なこと。
オープンカーとは比べ物にならない開放感でありながら、ヘルメットが要らない。
これ以上の開放感はありません。
2.自立する
停車時に自立するので、立ちゴケの心配が有りません。
低速走行時でもふら付きません。バイクのようにバランスを取る必要が無いのです。
3.車検・税金はバイク扱い
PCX150のようにベースのバイクが250cc以下で車検不要なら、トライク化しても車検不要です。
また、維持費(自動車税・重量税)も250cc以下のバイクと同じです。
4.免許は車扱い
トライクに乗るのに2輪免許は不要です。普通自動車免許で乗れます。
わざわざ、バイクの免許を取る必要が無い。
車扱いなので、50ccトライクでも2人乗りや高速道路走行がができる。
もちろん、高速の最低速度が出せないとマズいけどね!
トライク 4つのデメリット
トライクのデメリットは、4つ
- 走行安定性が低い
- ハンドルでしか曲がれない
- 車両価格が高い
- 体がむき出し
1.走行安全性が低い
トライクで曲がる時は、十分減速する必要があります
急ハンドル、急ブレーキは、バイク以上に危険です
前輪の負荷が大きく、限界を超えやすいのがデメリットです。
旋回するときに、2輪バイクは車体を傾けて遠心力とつりあいます。
しかし、トライクは傾かないので、前輪の負荷が高くなるのです。
旋回中にブレーキを掛けると、限界を超えて巻き込むように横転します。
2.ハンドルでしか曲がれない
バイクに慣れていると、操作を間違えて危険なこともあります。
トライクはハンドルを切って曲がります。
バイクのように体重移動しても曲がりません。
とっさの時にバイクの感覚でリーンしても曲がらず突っ込みます。
3.車両価格が高い
トライクは市販バイクのカスタムですので、手作りに近い製品です。
車両価格の高くなるのは仕方なく、量産品とは比べられません。
4.体がむき出し
- 事故に遭うと吹っ飛びます
- 飛び石や虫アタックは直撃します
ヘルメット・プロテクタはバイク同様な装備をすすめます
法的にはヘルメット不要だけど、バイクとおなじく体がむき出しです。
シートベルトも無い。
どう乗るかは、あなたしだい。
PCXトライクの買い方
PCXのトライクはPCXのカスタム製品です。
ショップが少量生産しているか、受注生産です。
馴染みのショップに相談してみるのもいい。
トライク化せず、屋根だけ付ける手もある
トライクはヘルメット不要なバイク まとめ
トライクは法が想定していなかった車両形状なので、法のスキマで良いとこ取りになってます。
逆に、雨に濡れる・すり抜け出来ない、と車とバイクの悪いとこ取りの面もあります。
将来的に、トライクが都市部のモビリティとして脚光を浴びるのであれば
法整備され、立ち位置も変わると思われます。
ヘルメットの義務化や、車両区分の変更が有るかもしれません。
トライクが美味しいうちに、味わってみるのもオモシロい。
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