今年も冬がやってきました。
バイクに夏空が似合うのはもちろんだけど
防寒ウエアを手に入れれば、冬もバイクを楽しめます。
バイク乗りにとって、コスパのいい防寒ウエアと言えば『イージス』。
今年のイージスは何が変わったの?
買いなの?
イージスと比較するウエアはどれ?
そんな疑問を解消します。
2022-23年モデルのイージスは3種類
- 元祖イージス
1色のみになり、上下セットで6800円→4900円に値下げ
コスパは最高だが、チープさは否めない - イージス360°
ストロング寄りになり、機能・価格のバランスがいい - イージス360°ストロング
合皮の質感が好みなら、アリ
おすすめはイージス360°かな
こんな内容を知って、スッキリしよう。
2016年にワークマンから初代イージスが登場してから6年。
2022-23年モデルのイージスは買いか?
イージスは、見つけた時が買い時!
一期一会なので、次は無いかもしれない。
ご紹介するイージス3種は、オンラインストアでは未発売だけど
店頭販売は始まってます
私は、既に手に入れました
急げ!
ワークマン2022-23年モデルのイージス 3種類の比較
- 元祖イージス
- イージス360°
- イージス360°ストロング
2022-23年3デルのイージスは、ラインナップが3種類に整理されて選びやすくなりました。
元祖イージス | イージス360° | イージス360°ストロング | |
価格 | 4,900円(上下セット) | 5,800円(ジャケット) | 6,800円(ジャケット) |
耐水圧 | 10,000mm | 10,000mm | 15,000mm |
透湿度 | 20,000g/m2/24h | 8,000g/m2/24h | 8,000g/m2/24h |
ポケット | あり | 止水ファスナー | 止水ファスナー |
合皮装飾 | なし | なし | あり |
背中ストレッチ | なし | あり | あり |
前合わせファスナ | シングル | ダブル | ダブル |
サムホール付き リストガード |
無し | 有り | 有り |
- コスパを追求すれば、元祖イージス。
- 暖かさを追求すれば、イージス360°
- 革の質感を追求すれば、イージス360°ストロング
それぞれの違いを知って、自分が求めるものとのマッチングを図ろう。
元祖イージス
2022-23年モデルは
- ライムグリーン1色
- 6800円→4900円に値下げ
2016年に初登場して、その圧倒的なコスパでバイク乗りの注目を独り占めしたのが、元祖イージス。
2~3万円が当たり前だったバイクの防寒ウエア市場に、『上下合わせて6,800円』。
最初は『安かろう・悪かろう』のキワモノ扱いでした。
だけど、口コミで暖かさがアッという間に広がった。
最初はライムグリーンの特徴あるカラー1色だったけど、カラーリングバリエーションも増えました。
バリエーションが増えるとともに、ユーザーも増えたけど、
いつの間にか、ファッションアイテム化していったのも確か。
しかし、2022-23年モデルは、原点に立ち返って『ライムグリーン』一色。
物価高で値上げラッシュの時代に、6800円→4900円に値下げ。
多種生産のムダを省き、1色のワンアイテム化するとともに、機能を絞って勝負してます。
価格は魅力的だけど、チープさは否めない
- 前合わせファスナーが1重だけなので、ファスナーの隙間から冷気が忍び込む
- 背中にストレッチ素材が使われてないので、脊髄プロテクターを付けると突っ張る
今時、単にスエットの上下でも3,980円くらいは普通にします。
4,900円で防水透湿のハイテク素材を使った防寒上下は、確かに凄い。
だけど、上位モデルと比べると、見劣りするのは致し方ない。
上位モデルと比べなければ、これはこれで十分成立してる。
けれど、比べてしまうといけません。
生地自体のツヤ・ハリ・存在感がチープに感じてしまう。
イージス360°
- ダブルファスナー
- ダブルフラップ
- サムホール付きリストガード
もう寒いとは言わせない
元祖イージスと比べると、素人目にも明らかに製品の格がワンクラス上です。
生地に腰があって、『いいもの』感を感じます。
- イージス360°の上下で10,700円(5,800円+4,900円)
- 元祖イージスは上下で4,900円
価格が倍も違うのだから当たり前。
この差を許容できるなら、断然イージス360°がおすすめです。
この冬、3種類あるイージスの本命です
とにかく軽い
フードあり
フードを取ると、もっと軽くなる。
防寒ウエアは暖かいけど重くて肩が凝るなんて、もう過去の話
とにかく、一度持ってみて!
軽さに笑える
バイクの防寒ウエアと言えば、ズッシリと重いウエアを想像します。
けれど、イージス360°はとても軽い。
軽くて機能的は新素材の化繊をふんだんに使った賜物です。
防寒ウエアは暖かいけど重いと刷り込まれてませんか?
各部にアジャスター
二の腕、ウエスト部には、スナップのアジャスターがついており、体形に合わせて絞れます。
風にばたつかないので疲れにくいとともに、内部の暖かい空気をポンプを閉じ込める役も果たしてる。
ダブルファスナー
走行風を受け止める前合わせは、冷気対策が万全。
- ベルクロのフラップ
- ダブルファスナー
ファスナーの隙間を通って忍び込む冷気を、3重のブロックでシャットアウト。
サムホール付きリストガード
袖口からの冷気侵入への対策も万全です。
2重袖に加え、サムホール付きのリストガードがグローブとの隙間を埋めてくれる。
ダブルフラップ
取り外し可能なフードの中、エリの部分の首筋後ろにはフラップが収納されてます。
引き出して前にもってけば、もう1つの追加フラップが完成する。
フリースで覆われた柔らかなエリが2重のフラップになり、首を冷気から守ってくれます。
ヘルメットとウエアの隙間をフラップが埋めることで、首筋からの冷気侵入もシャットアウト。
サイクルカット
すその部分は、背中側の方が長くなってます。
前傾姿勢のライディングフォームをとっても、背中がパックリ開いてしまわない。
中わたもタップリ
大型ポケットがある裏側には、柔らかで肌触りのいい素材が使われてます。
そして、中わたもタップリ入っていて、温められた空気と冷たい外気を完全に遮断してくれる。
反射素材
白っぽく映っている部分は、すべて反射素材になってます。
夜間にはウエア全体がライトを反射して、ライダーの存在をアピールしてくれる。
まさに、360°どこから見ても反射してくれる。
4色展開
写真の赤に加え、白・黒・アースカラーの4色展開。
どれも落ち着いた色使いで、地味でも派手でもない。
赤も派手過ぎない赤なので、大人の男が着ても違和感を感じない。
気に入った色が無いとは言わせない。
防寒は、アウター・ミドル・インナーの合わせ技
イージス360°ストロング
『イージス360°』と『ストロング』の違いは生地。
ストロングは、生地の一部に合成皮革を使うことで、ワイルドな雰囲気を醸し出してます。
ダブルフラップ・ダブルファスナーといった仕様に大きな差はありません。
あくまで、
合成皮革のワイルドな雰囲気が、自分の趣向に合うか合わないかで決めればいい
合皮の質感が気に入れば、イージス360°ストロング。
合皮が合皮に見えて気になるなら、イージス360°。
カラーは4種類
- レザーブラック
- チェックブラウン
- デニムグリーン
- インディゴネイビー
いずれも合成皮革をアクセントに使用してワイルドな雰囲気になってます。
イージス360°と360°ストロングの比較
- ストロングは、フードが調整コードで絞れる
- ストロングは、胸ポケットが内側からも開き、ベンチレーションになる
- ストロングは合皮を使用
- ストロングの耐水圧は1,5000mm
生地に合皮を使ってること以外の差は、細かな差。
決定的な差にはならない。
耐水圧の差が、気になる?
耐水圧の違い
- イージス360°の耐水圧 10,000mm
- イージス360°ストロングの耐水圧 15,000mm
耐水圧の差は大勢に影響しない
生地の違いにより、耐水圧が10,000mmと15,000mmに差があります。
しかし、ともに通り雨をしのぐためのもの。
レインウエアとして使うのはやめた方が良い。
だから、耐水圧が2つを取捨選択する差とはなりえません。
バイク用レインウエアは、30,000mm欲しい
- 60km/h走行:20,000mm
- 100km/h走行:50,000mm
これくらいの防水性能が無いと染みてくる
※ユニフォームネクスト株式会社の情報を参考に算出
耐水圧10,000mmの意味は、
『生地の上に10mm四方の筒を立て、水を入れたとき10mの高さまで水を入れても水が染みない 』
360°ストロングの15,000mmは一見、凄そうだけど、バイクの走行風はもっとすごい。
例えば60km/hで走っている時は、雨水を20,000mmでウエアに押し付けてきます。
15,000mmでは、染みてくる。
時速60km/hは、秒速17m/s。
台風の暴風雨に立っているようなものです。
普通のレインウエアでは、歯が立ちません。
通り雨を凌ぐぐらいには十分使えるけど
雨の高速を走り続けるのは無理!
雨の中で立ってるだけなら、イージス360°でも十分な耐水圧を持ってるけど、
レインウエアとしてイージスを使うのは、無理があります。
耐水圧で選ぶレインウエアは、ココ
ストロングパンツ
イージス360°にはパンツの設定が無く、ストロングのみにパンツがある
選択に悩む必要なし
イージス360°、イージス360°ストロングは、ジャケットのみ。
だから、パンツは別途買う必要があります。
しかし、イージス360°にはパンツの設定が無く、ストロングのみにパンツがあります。
だから、悩む必要は無い。
イージス360°ストロングのパンツを買えば良い。
- 耐水圧 15,000mm
- 透湿度 8,000g/m2/24h
通り雨程度は平気なのは、ジャケットと同じ。
カラーは4種類
- レザーブラック
- チェックブラウン
- デニムグリーン
- インディゴネイビー
カラーはストロングジャケットと同じ色の4色。
色によって前ポケットの形状が微妙に違うけど、大勢に影響ない。
ストロングジャケットと同じ色を選んでも良いし、
ストロングでない360°の色と合わせても違和感のない色設定になってます。
前ファスナー
前ファスナー仕様なので、脱ぎ履きは簡単。
ベルクロとファスナーの2重構造かつ、返しも付いてます。
ファスナー部からの冷気侵入にも対策がされている。
裾しぼり
ステップに引っ掛けないよう、裾が絞れる。
ブーツをはいたまま、履くことも出来るだろう。
さらに、内側は耐熱にも気を配った素材が使われているので、エンジンにくっつくことも無い。
ふっくら中綿
裏返すと、たっぷり中綿が使われているのが解ります。
真冬の寒風でも、シャットアウトしてくれるだろう。
内側はサラッとした素材なので、張り付くことも無い。
ニーパッドポケット
膝の部分には内側にポケットが付いていて、ニーパッドを収納できる。
プロテクターは別途購入だけど、嬉しい配慮です。
イージスにはプロテクター皆無だからね。
オーバーパンツもあれば、鬼にマシンガン
プロテクターは別途、用意しよう
暖かくて安価なイージスは、バイク乗りに優しい。
けれど唯一気になるのは、プロテクターが皆無なこと。
寒風からは守ってくれるけど、事故の衝撃からは守ってくれません
必ず、プロテクターとセットで着用しよう
上半身のプロテクター
脊髄を守るタイプ。
脊髄と胸部を守るタイプ
下半身のプロテクター
ニーパッドポケットにいれて、膝を守るタイプ。
防寒ツナギは、つなぎ目が無いので暖かい
ワークマン2022-23年イージスは買いなのか? まとめ
ご紹介したイージスは、オンラインストアでは未発売だけど
店頭販売は始まってます
急げ!
ワークマンのイージスは、シーズン前には主だったサイズが売り切れ必至。
見つけたら、買いです。
今年の冬も、走り倒そう!
- 10万円前後のゴアテックスを使った贅沢仕様の防寒ウエア
- 1万円で上下の防寒装備が完結するイージス
高価なウエアを大事に何年も使い続けるのも良いけれど、
新素材の開発スピードは速い。
数年で飛躍的に軽くて透湿防水に優れた素材が出てきます。
コスパが良いのはどっち?
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